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最近、気にかかっていることがあるの。

私は小さな頃から
「大きくなったら**になりたい」
といった感じの夢をもっているのね。
それにむかって日々精進という毎日を送っているの。

私が目指すのは研究家。
この世界で名をあげてみせるぞって思っていたの。
そういった野望をもって前進しているときに、あなたと知り合った。
あなたはそんな私を見ると、自分もやる気が出ると言ってきたね。
私はそれが嬉しかった。
けれど最近は
私が頑張っていると、研究にやきもちを焼くよね。
あなたのことよりいつも研究のことを考えているから…

たまの休みも
研究が忙しいからあえないことも多い。
あなたの仕事も忙しいけれど
私が今やっていることも結構忙しい。
それを知っているから、
これ以上研究に浸かってほしくないって気持ちを持っているよね。

私さ、
大きな研究成果を出すことも目標としてあるんだけれど
平凡であったかい家庭を築くことも夢としてあるんだ。
つまり、エリートの夫とか、お金持ちとかじゃなくて
いつも愛情にあふれていて、温かい家庭のなかに、旦那さんと、子どもと、私がいて
毎日を楽しく過ごせたらって思ったりもするよ。

でもそんな温かい家庭を知ってしまったら
私は野心に燃えて、研究に専念できないような気がする。
なぜなら研究は私にとって「男社会」の世界だから。
愛情いっぱいの世界なんて存在しない。
常に孤独と戦っていかなければならない。
その世界で生き抜いていこうとしていたときに
あなたに私は出会ってしまった…

あなたの優しさを知って
体温を知って
自分が女であることを知って…

女でいたいと思った。
そうしたら、私の野心が、夢が
少し薄らいでいって
今まで抑えていた、女性らしい部分が
表に浮上してきてしまったの。

あなたが私をだめにした?
ううん。そんなことはない。
あなたが異性として、それだけ魅力的で
私の女性らしい部分を引き出してくれる
そういった男性的なやさしさをもっている
それだけ素敵な人ってこと。

一年前付き合っていた男性とは
結婚か、研究か、どちらかを選ぶとき
私は研究を選んだ。
そしてその恋は終わったの。

あなたとは…

私、どっちも手に入れたい。
でも両方なんて言っていると
二兎追うものは一兎も得ず
に、なってしまう気がする。

悩んでいるの
私、これからどうしたいのかって
今、自分がしたいことはなにかって…

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